キュビスムとは?特徴・代表画家・作品
キュビスムは、ひとつの視点で世界を写す絵画から離れ、複数の見え方を同じ画面に置き、形を面へ分解してもう一度組み立て直した運動です。おおよそ1907〜1914年の短い期間に凝縮され、その出発点としてまず押さえたいのが、1907年制作のアヴィニョンの娘たちです(ニューヨーク近代美術館[MoMA]所蔵、
ゲルニカ解説|意味・制作背景・展示史
ゲルニカは、何が描かれているのかだけを追っても、なぜ白黒なのか、なぜ反戦の象徴になったのかが途中で宙に浮きます。スペイン内戦と1937年のパリ万博という歴史背景、45点の習作とドラ・マールの写真が残す制作過程、そしてMoMAから1981年にスペインへ返還されるまでの展示史をひとつながりで見ると、
抽象絵画とは?カンディンスキーとモンドリアン
抽象絵画は、ただ「何が描いてあるかわからない絵」ではありません。狭い意味では1910年代ごろに成立した新しい絵画の形式であり、広い意味では対象をそのまま写すだけでは届かない感覚や秩序を、色と形そのもので探ろうとした歴史の流れでもあります。
ポップアートとは?特徴と代表作|ウォーホルとリキテンスタイン
ポップアートの核心は、広告、漫画、商品パッケージ、セレブリティといった大量生産・大量消費社会のイメージを、そのまま美術の正面に押し出した点にあります。動きは1950年代半ばの英国で胎動し、1960年代のアメリカで大きく花開きましたが、両者を同じものとして眺めると輪郭を見失います。
美術館の楽しみ方 初心者の5つのコツ
美術館は、最初から全部見ようとしなくて大丈夫です。休日の午後に2時間だけ取り、企画展の第2章と名品2点に絞って回るだけでも、見終わったあとに「ちゃんと楽しめた」と感じられます。
絵画の見方入門|構図・色彩・筆致の3ステップ
絵を前にすると「なんとなく好き」で止まりがちですが、見方の順番をひとつ持つだけで、鑑賞は驚くほど深くなります。この記事は、美術館で名画を前に言葉が出てこない人に向けて、絵画を「構図・色彩・筆致」の3要素で読むための実践的なフレームを整理したものです。
叫びの解説|ムンクが描いたのは叫ぶ人ではない
ムンクの叫びは、中央の人物が叫んでいる絵として知られていますが、作品日記と原題自然の叫びまでたどると、むしろ「自然の叫びに耳を塞ぐ存在」と読むほうが筋が通ります。
西洋美術史の流れ|30の様式をわかりやすく
西洋美術史は、作品名や画家名を点で覚えるより、どの様式が何を受け継ぎ、何に反発して生まれたのかを線で追うと、一気に見通しが立ちます。この記事は入門者向けに大まかな年代枠を用いて解説します。
ロココ美術とは?特徴・代表画家とフラゴナールぶらんこ
美術館でロココの絵の前に立つと、近くでは絵具がふわりと滑った跡が見え、数歩離れた瞬間に画面全体が舞いはじめるように感じられます。ロココ美術とは、貝殻や岩を思わせるロカイユ装飾から育った、18世紀フランス中心の軽やかで親密な美の様式で、おおよそ1710年代〜1760年代を核に、
フェルメール代表作7選|光の魔術師の秘密
真珠の耳飾りの少女牛乳を注ぐ女など7点を光・空間・主題の三つの視点から読み解きます。各作品について制作年、技法、所蔵先を示し、鑑賞の焦点がつかめるよう解説します。
アール・ヌーヴォーとは?特徴とクリムトの黄金様式
植物の蔓のように流れる曲線、工芸や建築まで巻き込む装飾、そして新しい時代の美を求める意志――アール・ヌーヴォーはおおよそ1890年から1910年にヨーロッパで広がった国際的な様式です。
シュルレアリスムとは?特徴とダリ・マグリット比較
「シュールな絵」とひとまとめにされがちなシュルレアリスムは、実際には夢と現実の矛盾をぶつけて終わるのではなく、それらを統合したもっと高い次元の現実を探ろうとした運動です。