東海道五十三次|歌川広重の代表作と見どころ
東海道五十三次は、五十三の宿場に出発点の日本橋と終点の京都三条大橋を加えた全55図の連作で、1797年生まれの浮世絵師歌川広重の名を決定づけた代表作です。
浮世絵の美人画
美術館で鳥居清長(Torii Kiyonaga)の伸びやかな全身像のとなりに喜多川歌麿(Kitagawa Utamaro)の大首絵が掛かっていると、まずは少し離れて衣裳と姿の流れを追い、次に一歩近づいた瞬間、視線は顔、手つき、髪の描写へと引き寄せられます。
後期印象派(ポスト印象派)とは|セザンヌとゴーギャンの革新
後期印象派(ポスト印象派)は、1886〜1905年頃に印象派の「光の瞬間」から一歩進み、構造、感情、象徴へとそれぞれ別の道を切り開いた画家たちの総称です。セザンヌの「構造」とゴーギャンの「象徴と平面性」を対比軸に、代表作の読み比べを通して違いを示します。
バロック美術とは?特徴・時代背景・カラヴァッジョ
教会や礼拝堂の薄闇に立ち、どこからともなくスポットのように差す光を思い浮かべると、バロック美術がルネサンスの均衡から「動き・劇性・感情」へ舵を切った総合様式だったことが、ぐっと具体的に見えてきます。
ロマン主義とは?特徴・時代・ドラクロワ
ロマン主義は、18世紀末から19世紀前半にヨーロッパで広がった芸術と思想の運動で、理性と秩序を軸にした啓蒙思想や新古典主義への反動として立ち上がりました。感情、主観、想像力、自然、異国へのまなざしといった要素が前面に出るため、「古典主義の次に来る様式」とだけ覚えると核心を取り逃がします。
写実主義とは?特徴とクールベの革新
写実主義は19世紀フランスで台頭し、理想化を拒み、同時代の現実を歴史画級のスケールで描いた「主題の革命」でした。オルセー美術館で横6メートルを超えるオルナンの埋葬の前に立つ場面を思い浮かべると、壮大な画面いっぱいに英雄ではなく地方の人びとが並ぶ光景に、まず違和感が走り、
クリムト接吻と黄金時代|代表作と生涯
グスタフ・クリムトは、ウィーン分離派の中心に立ち、大学天井画論争を境に公的な歴史画から距離を取り、より個人的で象徴的な表現へ移行した画家です。1903年のラヴェンナ体験の影響もあり、金箔・銀箔・プラチナ箔を駆使する“黄金時代”(おおむね1901–1909年頃)を展開し、