日本美術の記事一覧
浮世絵は、江戸時代(1603〜1868年)の都市文化から生まれた絵画ジャンルで、筆で描く肉筆画と、版を重ねて刷る木版画の両方を含みます。本記事は、浮世絵をこれから学びたい人にも、展覧会で見た作品をもう一歩深く味わいたい人にも向けて、その全体像を一枚の地図のように整理するものです。
葛飾北斎(1760-1849)の代表作は冨嶽三十六景だけを点で眺めるより、版画、絵手本、諸国瀧廻り、富嶽百景、怪談図へと続く画業の流れで追うと、どこが新しかったのかがくっきり見えてきます。
浮世絵は、絵師が筆で描く一点物の肉筆画と、版木で複数刷られる木版画の両方を含む、江戸時代(1603〜1868年)の大衆メディアです。しかもその中心には、絵師・彫師・摺師・版元が役割を分けて支えた、商業出版ならではの分業体制がありました。
水墨画は、墨の濃淡やにじみ、かすれを核にして空間や気配まで描く絵画で、墨絵は墨で描く作品全体を包む広い呼び名です。まずこの言葉の違いをほどくと、唐代後半に初期的な形が見られ、五代から宋にかけて体系化・発達した表現が、日本で本格的に受容されるのは鎌倉時代後期〜南北朝期(おおむね13世紀末)ごろであり、
日本美術史は、絵画の流れだけを追ってもつかめません。彫刻、工芸、建築、書まで含めて眺めると、外から入った文化が日本の風土や信仰、暮らしの中で姿を変えていく過程と、表現の担い手が信仰、宮廷、武家、町人、そして近代以降の大衆へ移っていく大きな地図が見えてきます。
東海道五十三次|歌川広重の代表作と見どころ
東海道五十三次は、五十三の宿場に出発点の日本橋と終点の京都三条大橋を加えた全55図の連作で、1797年生まれの浮世絵師歌川広重の名を決定づけた代表作です。
浮世絵の美人画
美術館で鳥居清長(Torii Kiyonaga)の伸びやかな全身像のとなりに喜多川歌麿(Kitagawa Utamaro)の大首絵が掛かっていると、まずは少し離れて衣裳と姿の流れを追い、次に一歩近づいた瞬間、視線は顔、手つき、髪の描写へと引き寄せられます。